日本一美しい雑木林
−羽山(滝根町)−

【年月日】

2016年12月9日
【同行者】 単独
【タイム】

針湯荘(9:31)−羽山(11:06-11:40)−針湯荘(12:49)

【地形図】 小野新町 ルート地図

 老人施設の駐車場の隅に自動車をおかせてもらって、羽山に向かった。
 阿武隈には「ハヤマ」が多いのだが、「ハヤマ」とはどういう意味なのだろう。

 このような里山は、山道に入るまでが難しいのだが、登山口周辺の道標がとてもしっかりしていて、ありがたい。
 しばらく沢沿いを行き、沢から離れると、溝状に掘れた道を行く。
 倒木がやや多く、登る人はあまりいないようだ。

磐越東線の線路わき(大きな写真)
馬頭尊石塔(大きな写真)

 道ばたに馬頭尊の石塔がある。
 この道は、生活の道か信仰の道だったらしい。

 草薮のうるさいところを抜けて尾根の上に出ると、スギの植林地になる。
 あまり広くないので、展望はあまりないが、蓬田岳や日影山(だと思う)が望まれる。

蓬田岳(大きな写真)
クマシデ(大きな写真)

 林道や作業道が交錯するが、要所に道標があって助かる。
 ブナ・ミズナラ・シデ類などの雑木林を登り、730メートルピークを南から巻く。

 急登が一段落したところに、シデの大木。
 けやき沢という道標から再び急登。
 ブナが多くなってきて、いい感じの雑木林になる。
 南に見える大きな山は、矢大臣山だろう。

美しい雑木林(大きな写真)
ブナ(大きな写真)

 尾根がだだっ広くなって道が不明になる沼ノ平は、びっくりするほど美しい雑木林だった。
 最後の急登はやや長い。
 このあたりの二次林はおおむねブナだ。

コムラサキシキブ(大きな写真)
振り返る羽山(大きな写真)

 どうも風邪を引いたらしく、体調がいささか悪い。
 でもまだ、大丈夫だ。

 展望はないがぽっかりあいた山頂で大休止。
 いい時間を過ごせている充実感がある。

 帰りは来た道を戻った。
 老人施設(針湯荘)で汗を流して帰途についたが、以前にはなかったあぶくま高原道路ができていたので、早く帰れた反面、いろいろ道草する楽しみが減ったような気がした。