福島市郊外で秋を探す
−十万劫山−

 【年月日】 2003年11月14日
 【同行者】 Uさん
 【タイム】 登山道入口(13:00)−花見山分岐(13:23)−十万劫山(14:00-14:32)−登山道入口(15:20)
 【地形図】 月舘 福島南部

センボンヤリの綿帽子
 この日は自宅に帰らなくてはならないので、福島市内の山を選んだ。
 市内から絵馬平に抜ける林道の途中から歩き出すコースの入口を見つけるのに、少し苦労した。

 はじめやや湿っぽい道を歩く。
 道の真ん中がえぐれて滑るので、やや歩きにくい。
 ほどなく、枯れ木の根元にクリタケを発見。
 この季節は、どこへ行ってもクリタケに出会える。

 弁天山への道を分けるあたりからは、広くて平坦な道。
 オートバイの轍も見える。  このあたりは、いかにもきのこが出ていそうな斜面なのだが、なぜか何も出ていなかった。
 コシアブラの葉が黄葉しているのがあちこちに見えた。

 花見山分岐をすぎると、甘い匂いがあたり一面に漂っていた。
 まわりを見回しても、それらしい花は何も咲いていない。
 あれはなんの匂いだったのだろう。

 道ばたに群生したセンボンヤリは、すべて綿帽子状の種子になっている。
 ガマズミやサルトリイバラなどの赤い実も、あちこちに見えた。
 頂上近くの笹ヤブの中でようやく、いくつかのムラサキシメジを見つけた。

 1時間ほどで山頂。
 千貫森の特徴的な山容が、間近く見えた。
 三角点前に建てられた覆屋の中に、雷神と彫りこんだ石塔。
 その左脇には、金剛、三峰。右脇には風神、山神と彫られた石塔が、センボンヤリを携えて建てられていた。

 ここで大休止し、オオウラジロキの実を拾いながら、もと来た道を戻った。